CINEMA STUDIO28

2015-07-26

中国电影博物馆 3 / 抗战,领导人

 
北京、中国電影博物館。展示の前半は時系列になっており、大陸の映画の歴史を追うのだから、もちろんこういう展示もある。抗日戦争時代の映画。去年、東京国際映画祭で観た「黄金時代」でも抗日戦争は描かれていたし、中国映画を観る上で避けるほうが難しいテーマ。
 
 
 
 
この時代、上海と南京で映画が作れなくなり、映画製作者も当時の政治の中心だった武漢、武漢から中心が移った重慶に移り、大后方という場所で、抗戦映画運動が発展した、とのこと。撮影所にいる周恩来の写真。
 
 
 
 
撮影風景の絵。
 
 
 
解放戦争時期の映画。
 
 
 
政治家たち。
(毛沢東の肖像画、似てないね…?と思って撮った写真…)
 
 
 
毛沢東、劉少奇、周恩来…など政治家たちと映画界の繋がりの写真も。
 
 
 
これは「新中国」の第1作目の映画とのこと。「橋」というタイトル。
 
 
 
1949年、周恩来は「橋」の製作チームに接見して
「君たちに感謝する。我々は自分たちの映画を持つことができた。」
と言った、とのこと。
 
 
 
 
「橋」は工人階級が、偉大な創造性を発揮した映画だ、と書いてある旗。中国でこういった過去の映画を観る機会が今、どれだけあるのか知らないけれど、映画はその国を知るための道具でもあるので、現代に撮られた過去を回想する映画だけじゃなく、当時撮られたこういった映画も機会があれば観てみたい。
 
 
 
 
「新中国」の最初のカラー映画は1956年「祝福」。
 
 
 
このあたりは戦争ムードも和らいだ時期なのか、大映ロマコメっぽい映画もあるようで、1957年「护士日记」(看護婦日記)に興味津々。重々しい展示を観た後、このあたりから気分が和んだ…。