CINEMA STUDIO28

2015-07-14

库布里克书店 / Kubrick bookstore



北京に到着し、空港から地下鉄を乗り継いでホテルへ。荷物を解いてしばし放心してから、外へ。ホテルのエントランスにいたドアマンのおじさまに、ここに行きたいのだけども。と伝えてみたら、タブレットであれこれ検索してくれて、運転手にもいまいち伝わりづらいのをフォローしてくれた。ありがたや。


夕食の約束まで数時間、北京は広いのであまり遠出はできず、やや中途半端。フリータイムは映画に関する活動を…と思い、映画本を探しにいくのはどうかしら。と、欲しい本がありそうなのは、有名な監督をたくさん排出した北京電影学院の学内の書店(あるのかどうかわからないけど、きっとあるだろう)、もしくは西単にある、ない本はないと言われる巨大書店…などが思いついたのだけど、なにしろ北京は広いので、どちらも行ったら約束の時間に戻って来れなさそう…と、リサーチを続けたところ、ホテルからタクシーで1メーターほどの距離のところに、アート系の映画もかかるらしいシネコンがあり、本屋も併設されているという情報を探り当てた。これは!どんなものかわからないけど、良さげな匂いがするから、とりあえず行ってみる!


当代MOMAという凝った建築群は、ショッピングモールのない小さな六本木ヒルズのような雰囲気。建築家はSteven Holl、ヘルシンキの駅前にあった現代美術館も、この人の設計だったような。オリンピックに向けて近未来的建築のショウケースのように凝った建物があちこちに建てられた北京、ここもその一つ。





こちらの一角が映画エリア。





近づいてみるとびっしりと書かれた中国語は、リュミエール兄弟から始まる
映画の歴史を説明したもの。




いくつかスクリーンがあるようで、映画のポスターが。
観たいけど、この日は時間なし。



お目当てはこちら。
库布里克 とは Kubrick の中国語読みで クーブーリークーッ という感じの読み方。




宝探しのような店内。香港拠点の書店のようで、ここは北京支店とのこと。
あ、KINFOLKがありそうな雰囲気!と思ったら、期待を裏切ることなく、あった。
日本の雑誌ではBRUTUSが置いてあった。
と、書くとどんな本屋かだいたい想像できるでしょうか…。




お目当てはこの一角!きゃー!映画本!




と、書いてありますが、導演はプロデューサーじゃなくてディレクターだと思うのよね。
監督研究の棚。




中国・台湾の監督研究。
チャン・イーモウ、ジャ・ジャンクーなどお馴染みの監督についての本も。




日本映画についての本は、中国映画に次いで量が多かったように思う。
左が成瀬巳喜男、右は小津監督についての本・中国語版。




おお!と思ったのは、北京電影学院で使われているらしい教科書らしきものが並んでいたこと。
电影史(映画史)
影视预算手册(映画予算手帳)
如何写影评(映画批評の書き方 ←気になる!)
功夫片的秘密(カンフー映画の秘密 ←買えばよかったかも…)


店内ウロウロして、何巡目かで本をいくつか抱え、またウロウロして、最後に2冊に厳選して購入。何を買ったかは、また明日。