CINEMA STUDIO28

2015-10-24

TIFF2015 / 走り書きメモ

 
東京国際映画祭!土曜、夕方の六本木ヒルズから、秋晴れに映える東京タワーを眺めると、うっすら月も出ていた。あとでじっくり書くとして、ひとまずの走り書きメモ。
 
 
金曜夜、コンペティションより中国映画「ぼくの桃色の夢」で私の映画祭ウィークスタート。80年代以降生まれの監督による「85%は自伝」という物語。初恋の行く末を見守る物語かと思えば、ラスト10分ほどの超展開に驚く。コンペに選ばれた映画が、ただの青春回顧物語で終わるはずがないと思っていたら…。
 
 
 
土曜は朝から夜まで。
 
 
まず、コンペティションから「地雷と少年兵」。デンマークの監督による、ドイツとの戦争後、残された地雷処理を強いられた少年たちの実話。監督自身「朝から観るには重い」と言っていたとおりだけど、息詰まる物語を、時折はっとするほど美しい映像が支えていて、編集の緩急が素晴らしい。
 
 
次にコンペティションから「Bone to be blue」、チェット・ベイカーの生涯の一時期を、イーサン・ホークが演じるという話題性の高い1本。歌もイーサン・ホークが歌ってる。これはイーサン・ホークのベストアクトではなかろうか。
 
さらに、コンペティションから日本映画「さようなら」。アンドロイド女優が登場する映画で、そのような映画はもちろん初めて観たのだけど、上映前の舞台挨拶、上映後のQ&Aにアンドロイドが登場するという前代未聞の経験。
 
 
土曜の最後は、ワールド・フォーカス部門からアメリカのインディーズ「タンジェリン」。チラシにあった小さな写真だけで、観ることを決めたのだけど、全編、iPhone5Sで撮られており、しかし観ているとそのような撮影背景はどうでもよくなっていく感覚が興味深い。観終わってみると、弘法筆を選ばず、ということですね、と思った。
 
 
2日通っただけなのに、濃い体験すぎる…けど、映画祭はまだまだ続く!