CINEMA STUDIO28

2016-09-03

蒲田上陸/ゴジラ湯



え?蒲田に⁈


近くで用事があったので帰り道、蒲田上陸。ゴジラに続きまして私が。初上陸ではなかろうか。蒲田といえば、シン・ゴジラで真っ先に壊滅的被害を受ける一帯。しかもあの気持ち悪い第2形態に襲われて…



第2形態。愛称:蒲田くん。
気持ち悪さも極めると不思議と可愛く見えてくるもんですね。



悲劇に見舞われた街・蒲田。そりゃ商店街のあちこちに大田区対ゴジラのフラッグもかかるってもの。戦わねば。しかし商店街を抜け、10分ほど歩き、夜の小学校の脇の小道をほてほて歩き、旅先で道に迷ったような心細さを感じ始めた頃、目の前に現れたそれは…




めっちゃゴジラに便乗した銭湯!しおしおせずに積極的に地域活性方面にゴジラを駆使せんとする大田区のちゃっかりっぷり、素敵。ここ数年、こんなに蒲田の名前を聞いた夏があっただろうか。


ゴジラ湯の情報、はるばる京都から情報が届きました。ありがとうございます。


http://www.1010.or.jp/mag-topic-160721/


正しくは「大田黒湯温泉 第二日の出湯」。その名の通り、黒湯の温泉で、東京で温泉なんて珍しい!しかも露天風呂まであるのに、普通の銭湯の値段・460円。露天風呂は1つしかないから、月の前半・後半で男女入れ替わるらしく、前半は女性、後半は男性が露天を楽しめる。詳しくはここに。


http://www.hinodeyu.net/



ゴジラブームで私のような普段来ないお客さんでわやわやしてるのかな?土曜日だし。と想像していたらそんなことなく、地元の常連さんしかいない感じ。常連さん、いつもの銭湯がいきなりこんなになって驚いてるんじゃないかしら。いい感じに空いていて、黒湯に浸かりながらゴジラを眺め、その脇に描かれた観覧車やお寺の絵が何を描いてるのかわからないあたり、アウェー感たっぷり。池上本門寺、かまたえんの屋上観覧車とのこと。ふーん。お湯の温度は東京にしてはぬるめなのは温泉だからかな。ちらっと見える男湯方面は銭湯らしく富士山が描かれていた。露天に移動すると誰もおらず独り占め!立派な灯籠や小さな滝のある日本庭園や縁側も見え、庶民の贅沢を満喫。




あたたまって脱衣場に出ると、ゴジラの足跡が床に貼ってあった。あの巨体を支えるには足、小さいんじゃない?あ、蒲田くんだから小さめなのかなぁ…足があまり機能してなくて這うように動いてたものね。


ゴジラ湯は10月下旬までとのこと。途中通過する商店街に映画館らしきものを発見して近づいたのだけど、営業時間が終わってるようだった。テアトル蒲田・蒲田宝塚。1964年創業。



http://www.cinema-st.com/road/r059.html



上映スケジュールが載ってない映画館のサイト初めて見た!ふらっと前を通りかかって時間が合ったら観るような、のんびりした時代の名残なのかなぁ。


http://kamata.main.jp/



現在はさすがに「シン・ゴジラ」がかかっているらしい。映画に登場する街で映画を観終われば、ゴジラ湯でひとっ風呂浴びるなんて優雅な流れ、思い出になるだろうな。MX4Dの椅子によるマッサージで身体がほぐれ、ゴジラ湯に浸かり、夏の疲れ、まさかのゴジラが吹き飛ばしてくれた。おかげで元気に映画の秋を迎えられそうです。